大学入試で利用できる【英検】
大学入試において、英語資格・検定試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を今年度予定していましたが、先に見送られました。
しかし大学が独自に令和3年度大学入学者選抜にて英語資格・検定試験を活用することも可能であるため、入試において外部試験を利用する予定の大学も多くあります。
特に英検は多様な場面で使われる資格であり、入試でも多くの大学が活用しています。そこで今回は入試における英検の活用方法と英検の種類について紹介します!
*志望校の外部試験の情報を詳しく知りたい人は、文部科学省の大学入試英語ポータルサイトで提示されている各大学における活用方法等(令和2年3月2日時点)もご覧ください。
・大学入試英語ポータルサイト
目次
英検を受けるメリット
入試に活用できる

入試において、外部試験で取得した級やスコアを点数に換算したり、加点や出願資格として利用したりすることができます。
【得点換算例】
佐賀大学 【一般選抜(前期・後期)】
実用英語技能検定(英検CSEスコア2.0、英検CBT、英検S-CBT、英検S-Interview、英検(従来型)全て含む)等の成績を得点率70%~90%に換算し、大学入学共通テストの前期・後期(英語)の成績としてみなすことができます。
※検定試験の換算点が大学入学共通テスト(英語)の得点より高い場合、検定試験の換算点を採用します。
【加算例】
東京理科大学【2021年度 グローバル方式入学試験 (理学部第一部・工学部・薬学部・理工学部・先進工学部・経営学部 )】
・実用英語技能検定(英検CSEスコア1700点~3400点を10点~25点として加算する)
このように大学によって基準が異なったり、「〇年以内に取得」等と指定がある場合もありますので、各大学の外検入試の詳細について募集要項やHP、受験・進学に「効く」!大学・短大・専門英検・TEAP・IELTS入試活用校検索等から確認をしましょう!
英語力の把握

英検はレベルによって難易度が異なるため、自分の英語力を把握するために役立つでしょう。「自分の英語のレベルを把握したい」「英語を学習するモチベーションを上げたい!」という人はぜひ、挑戦することをオススメします!
従来型の英検と新方式の英検の違い
種類 | 従来型 | 英検CBT® | 英検2020 1day S-CBT |
受験回数 | 2日 (1次と2次は別日程) | 1日 | 1日 |
受験形式 | 1次試験 ・リーディング ・リスニング ・ライティング 2次試験 ・スピーキング | ・リーディング ・リスニング ・ライティング ・スピーキング ◎難易度、 問題形式、 採点基準は 従来型の英検 と同じ | ・リーディング ・リスニング ・ライティング ・スピーキング ◎難易度、 問題形式、 採点基準は 従来型の英検 と同じ |
受験方法 | 1次試験:問題用紙も解答用紙も紙面上で行う。 ※1級~3級のライティングは記述あり 2次試験:面接(対面) | スピーキング (解答を録音する吹込み式) リスニング・リーディング・ライティングはコンピュータに表示される問題に対して、コンピュータ上の選択肢を選ぶ。 またはキーボードで英文を入力して解答 | スピーキング (解答を録音する吹込み式) リスニング・リーディング・ライティングはコンピュータに表示される問題に対して、紙の解答用紙にマークまたは記述で解答 |
検定料 (本会場・個人申し込み) | 1級10,300円 準1級8,400円 2級 7,400円 準2級 6,900円 3級 5,900円 4級 3,600円 5級 3,000円 | 準1級 7,400円 2級 6,400円 準2級 5,900円 3級 4,900円 | 準1級 7,900円 2級 6,900円 準2級 6,400円 3級 5,400円 |
受験 級 | 1~5級 | 準1級~3級 | 準1級~3級 |
申し込み対象 | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
実施回数 | 年3回 | 年3回 (毎週土日実施) | 年3回 (毎週土日実施) |
実施場所 | 各会場 | 各会場 | 各会場 |
大学受験生にオススメな受験方法
英検では、新たな形式の受験方法が加わりました。そこで、大学受験生には英検CBT®と英検2020 1day S-CBTを受験することをオススメします。
従来の英検では1次試験に合格すると2次試験を受けるため、1次試験に不合格だった場合、スピーキングの試験を受けられないというデメリットがあります。一方、英検CBT®と英検2020 1day S-CBTは1日で4技能受験することができます。
また、大学受験にて英検の成績を「CSEスコア(国際標準規格CEFRに対応したリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングを含めた4技能のスコア)」として活用することができる大学もあります。そのため合格・不合格に関わらず、入試にて英検で得たスコアを活かすことができます。
まとめ
今回は大学入試で利用できる【英検】について紹介しました。独自に英語資格・検定試験を利用している大学は多くありますので、英検を受験資格に採用している大学を志望している人は外部試験を活用し、合格に一歩近づくチャンスをつかみましょう^^
参考文献
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